美術講座のご報告

第二十一回「ルネサンス美術講座」 ~ラファエロ没後500年記念講座~
     フィレンツェ時代のラファエロ(2)
         -ラファエロの制作思考を探る-
             11月7日(土) 多摩美術大学 松浦弘明教授

 1507年に制作された「キリストの埋葬」のお話でした。 ラファエロが依頼を受けて、主題を決定しそれを具現化するために先行作例を研究し、そして具現化していくという絵画製作の過程について、現存残されている16点のデッサンの内の7点が提示され、謎解きのようにわくわくする講義でした。 レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」を参考にしたのではということで、登場人物同士をつなげる描き方、登場人物についての依頼者との関連など、沢山のことを説明していただきました。



キリストの埋葬 ボルゲーゼ美術館(ローマ)

次回は2021年2月20日(土) ラファエロの「アテネ学堂」についてです。