美術講座のご報告
第二十回「ルネサンス美術講座」 ~ラファエロ没後 500 年記念講座~
フィレンツェ時代のラファエロ(1)
―レオナルド・ダ・ヴィンチからの影響―
9月5日(土) 多摩美術大学 松浦弘明教授
*5月16日(土)の予定が、コロナ禍のため延期されて開催
ラファエロは、1504年に21歳でフィレンツェに移り、25歳までを過ごしたが、
ヴァザーリも記しているように、「ラファエロの画風はフィレンツェに行ってから一変し、非常に進歩した、、、
その理由はやはりすぐれた芸術家の手になる作品を数多く見たためと思われる」。
偉大なる先陣レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を熱心に研究したにちがいなく、現存はしていないレオナルドダヴィンチの画稿の記録から、
ラファエロの「牧場の聖母」との共通点についてお話しいただきました。

『ベルヴェデーレの聖母(牧場の聖母)』(1506年頃)
ウィーン美術史美術館所蔵

画稿では、レオナルド・ダ・ヴィンチはルーブル美術館の
『聖母子と聖アンナ』を反転させたと思われる。
次回は、2020年11月7日(土)の予定です。
ラファエロ没後 500 年記念講座」
フィレンツェ時代のラファエロ(2)
~ラファエロの制作思考を探る~

『ベルヴェデーレの聖母(牧場の聖母)』(1506年頃)
ウィーン美術史美術館所蔵

画稿では、レオナルド・ダ・ヴィンチはルーブル美術館の
『聖母子と聖アンナ』を反転させたと思われる。